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エイプリルのたわごと

本や映画が好きな派遣社員兼アルバイターが書いています。

どこに住むか考えることは人生を考えること『東京どこに住む?』

 

関西から東京にきて数年経ちましたが、友達のほとんどが西側に住む中、最初から東側に住んでいます。下町っぽさがなんとなくよかったので。

 

東京は、「何区に住んでるか」「どの電車をつかってるか」で、だいたいのランクがわかる、みたいなことをきいてふーんと思ってたんで、次の引っ越しの参考にでもなればと軽い気持ちで手に取りました。

 

 

まえがきと第1章と第5章はおもしろいとおもいました。(目次詳細はアマゾンにのっています)

 

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個人的にいちばんおもしろかったのが第5章。タイトルにした「どこに住むか考えることは人生を考えること」だな、とあらためて思わせてくれたのが、この章だったかと。

 

教育や環境など高い家賃に代えても重要な価値、「他人の近くにいる」ことが「学び合い」という効用を生む、などうなづけることが書いてありました。

 

移住には投資と似た面がある、ってこの本(年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学)に書いてるらしいけど、完全に同意。読んでないけど。 

 

 

私は1日2つ仕事をしていますが、これは、

-家と職場がちかい

-職場1と2が徒歩圏内

のため成り立ってます。

 

さらに、このスタイルを維持するには、「気晴らし」とか「学び」が必要になってきます(私の場合)。それも、やっぱり都心に近めのところにすんでいるメリットは大きいなと思っています。

 

例えば図書館も、千代田区や中央区図書館は夜遅くまで空いていて利用しやすいし(他区民ですが職場がそのへん)、公共系・役所系の施設もまとまっているので、仕事への差し障りも軽度。

 

定期を買っているので、休日の買い物やあそび、お稽古なども、だいたいそのエリアで済ませられる、などなど。

 

自分の話でいうと、お稽古をやるまでの余裕はないものの、仕事でもプライベートでも自己投資できる環境は、大切だとおもっています。もっと余裕をつくってお稽古もはじめたい。

 

仕事がいそがしいほど、プライベートを充実させたくなるものですし、遠くまでいかずとも、学びを得られる場所に住む、というのはたしかに、高い家賃を払ってでも、という人は少なからずいるだろうとおもいました。

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まえがきでは、本書のテーマ設定を詳細にしめしてくれています。

 

たとえば、

「引っ越し」と「人口移動」のあいだにある、データにあらわれない社会意識やライフスタイルの変化へのアプローチ。 

「どこに住むべきか」というガイド的なものというよりむしろ、人は何を指標として住む場所を決めているのかというその「考え方」に迫る 

今起こっている東京への人口集中はどういったルールの変化、社会の変化がもたらすものなのか。(中略)世界のどのような動きとリンクしているのか。 

 など。

 

 

このあたりをぱらぱらみて、読んでみるかーとなりました。

 

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第1章は、23区を各種指標(平均年収、人口増加率など)で色分けした地図や、23区人口増減表など、いろんなデータをしめしてくれていたので、東京の地域に肌感覚のない関西人がよむと、新鮮でした。

 

 

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読了後、アマゾンのレビューをチェックしてみましたが、おもったより厳しめ。

全体的には著者の視点が、偏っていたかんじはありました。

 

ただ、著者自身、

これは田舎者が書いた都市礼賛本である。過剰に都市のメリットについて書き連ねてきたが、その辺りは適度に織り込んだり、さっ引いたりして読んでいただければ幸いだ。

そもそも、近接性は何にも優る価値というわけではない。むしろときには疲れるものでもある。遠くに行くことも近接性と同様に価値を持つ。

と、あとがきに書かれてます。

なので、わかりやすさ重視でふりきった内容にしたのかなとおもいました。

 

久々に新書をかいましたが、サクッと読めるし、新聞のコラムのちょっと深読み、といったかんじでたまにはおもしろいなと思いました。